苦手意識がある人が多いグループディスカッション
グループディスカッションは最近の面接、採用試験などでかなり取り入れているところが多くなっています。
このグループディスカッションで企業側は何を見たいのかというと、やはりチームワークの測定です。
グループディスカッションの中で誰かがリーダーとなり、それを補佐する役割があり、また全員が一つの目標に向かって役割分担をしっかり行い考えていくことができるかどうか、こうしたことを見たいと思いグループディスカッションを行っています。
しかしグループディスカッションが面接よりも苦手とする学生も多く、メール、ラインなどの文字の対話、ネット上でコミュニケーションをとってきた世代にとって、グループディスカッションは最大の悩みとしている人も少なくありません。
グループディスカッションとグループワークの違い
まずはグループディスカッションとグループワークの違いをはっきりさせておきましょう。
グループディスカッションというのは提示された課題についてグループ内で話し合い、課題をどのように協力して打開していくか、会議を行い自らの考えをしっかり伝えることができるかなどを見ます。
グループワークはグループディスカッションと同じように与えられた課題を話し合い、時間内に成果を挙げるために行う作業ですが、グループディスカッションとの違いは、ワークシートが用意されていることもありますし、発表形式が決まっているなど、進行などがあらかじめ決められているという違いがあります。
グループディスカッションは何も決められていない、規定がない中で課題について考え、発表し、お互いにその内容を理解し、問題をどのように解決していけばいいのか、答えを出さなければなりません。
グループディスカッションで何を見る?
グループディスカッションを行うことで企業はその人が持っているコミュニケーション能力、また他人と一緒に力を合わせて仕事を進める協働力、更にその中で集団をまとめる力のあるものが、統率力を持って会議ができるかなどを見ています。
しかしこれらについては個人的な面接から十分得られることです。
となると本当に見たい力は何かというと、チームワークなのです。
どの企業でも、チームワークは重要です。
自分がどのような役割を持っているのか、人はどのような役割あがるのか、更にチームの目的は何かを理解し、一緒に力を合わせていけるかどうか、それを見ているのです。
友人と一緒に練習
練習の前に、しっかり企業研究を行っておく、これが重要です。
企業が今どのような事業を行っていて、どのようなこと希望があるのか、こうした企業研究を行うことで、グループディスカッションでテーマとなるかもしれないことが出てきます。
それからグループディスカッションのシミュレーションを友人とともに行っておくなど練習をしておくといいでしょう。
最近は大学や、面接の教室などでグループディスカッションについての練習など、レクチャーしてくれるところもあるので、利用してみてもいいでしょう。
グループディスカッションの機会を増やすために、早い段階から学生寮や学生マンションに住むことも一つの方法です。時間が無い時でも、同じ建物に住んでいるので、さっと練習することができます。
参考:東京学芸大学生の学生マンション情報 -学生マンションドットコム-
就活向けのグループディスカッションばかりだとなかなか気が向かないこともありますので、会話しながら行うゲームでもいいでしょう。
例えば会話からそれぞれが引いたカードの数字を推理するインディアンポーカーや、誰が敵で誰が味方か会話から推理する人狼ゲームなどは、話し合いを進める力が身に付きます。
これらのゲームが苦手だという人は、グループディスカッションにも苦手意識を持つかもしれません。
練習して慣れておきましょう。